アカデミックポートフォリオ

 大学院入学時点にビジネス人材能力検定を実施し、この検定結果と学生本人のキャリアプラン(大学院および将来の達成目標)をコンピュータシステム上で一覧化させ、内部進学者には学部教育と大学院教育を峻別する意識改革を、学外入学者へはキャンパス適合指導を行います。学生本人の計画的なカリキュラム履修だけでなく、複数指導教員制での教員間の意思共通化と教育プロセスの管理に資します。

 本GPでは、まず紙媒体のものとして、3種の「院生ポートフォリオ」を開発しました。これらのシートを活用して、院生自身はもとより、指導教員(スーパバイザ)、副スーパバイザ、研究室スタッフとの間で、「教育の可視化(見える化)」につなげ、大学院教育の効率を高めます。

アカデミックポートフォリオバインダ

 大学院での履修とキャリア構築に係わる全ての関係資料を綴じる専用バインダ。本GPオリジナルデザイン。地色:基礎工カラー「科学と技術の深淵を探求し、未来に羽ばたくイメージ」を表す色「ディープ・スカイブルー」、DIC183番 CMYK(C90% M45%) RGB(31,95,168)。

  • 卒業論文、修士論文、博士論文
  • 講義レポート
  • 単位成績票
  • 履修時間割
  • 学生便覧、履修の手引き、安全の手引き
  • 院生ポートフォリオCV、SK、GC
  • 学術雑誌論文、国際会議・口頭発表論文
  • インターンシップレポート
  • 語学検定(スコア)証書
  • 資格証書

院生ポートフォリオCV(Curriculum Vitae.)

 

 システムを創成するプロフェッショナルな研究者・技術者の履歴書に準じた形態のシートです。リーダーシップを取る研究者・技術者には、様々な観点のキャリアが求められていることを、それぞれの記入カテゴリーを確認することで、院生に自己キャリア計画を促します。

  • 学歴
  • 職歴
  • 教育歴(TA込)
  • 研究歴(RA込)
  • 資格
  • 語学力
  • 語学検定
  • 技能(プログラミング含)
  • 学位論文
  • 研究業績
  • 研究活動・課外活動・インターンシップ
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院生ポートフォリオSK(university key SKills)

 

 システムを創成するプロフェッショナルな研究者・技術者に必要な基本的能力を自己分析し、自己計画に資するスターチャート付きの分析シートです。院生が4つの観点から自身のスキルの獲得状況を自省し、大学院の間に開発すべき資質の確認することで、院生の履修のキャリアプランニングの自省を促します。卒業時にスターチャートが拡大することを目指し、4スキルのバランスを取りつつ獲得を高めます。スキル分類と項目は、University College London, the Centre for the Advanced of Leaning and Teaching (CALT)が開発したUniversity Key Skills(院生が身につけるべき一般的能力)に準拠しており、本GPが独自に修正を加えてものです。

 

アカデミックスキル

  • 文献調査・情報検索: 図書、学術雑誌、ウェブサイトなどを調査し、必要な情報を引き出せる。
  • データ分析: 多様な情報源から集めた情報を適切なツールで分析し、解釈することができる。
  • クリティカルシンキング: 幅広い観点から問題を俯瞰し、論理的かつ構造的に考えることができる。
  • 創造的思考: 知識、技能、態度を総合的に活用し、創造的アプローチに挑戦できる。
  • 実験技能・プログラミング: それぞれの分野の研究に必要な実験技能やプログラミング能力などを有する。

 

コミュニケーションスキル

  • 科学技術文書作成: 科学技術文章を図表とともに適切な表現で論理だって作成できる。
  • 手紙・メール: 相手や状況に応じて、適切な表現で手紙、電子メールなどを発信できる。
  • プレゼンテーション: ビジュアルな表現で論点を適切に発表し、質問に答えて自身の主張を展開できる。
  • 英語: 状況に応じて、適切なレベルで英語で読み、書き、話すことができる。
  • 異文化理解: 外国などの様々な文化、行動様式を理解し、相手の価値観で尊重できる。

 

コミュニケーションスキル 

  • グループワーク: 他人と協力して、グループの目標達成のためにさまざまな貢献ができる。
  • リーダーシップ: 目標実現のために率先して活動し、グループ全員の貢献を最大に引き出すことができる。
  • 傾聴: 適切なタイミングで相手の話しやすい環境をつくり、意見を引き出すことができる。
  • 交渉: 求められているものを知り、自信をもって交渉し、互いに合意できる結論を導くことができる。
  • 倫理的行動: 科学技術を含め、様々な場面で自分の良心や社会のルールに従って行動、発言できる。

 

人間関係スキル 

  • 自律的、主体的学習: 自律的に学習計画を立案でき、研究グループ内において主体的に取り組むことができる。
  • 実行力: 失敗を恐れず、試行錯誤しながら、自ら踏み出す行動ができ、失敗しても粘り強く取り組める。
  • 時間管理・自己統制: 決まった時間、資金、その他制約の中で、物事の優先順序を考え、管理しながら行動できる。
  • ストレスコントロール: ストレスを感じることがあっても、成長の機会だとポジティブに捉えて肩の力を抜いて対応する。
  • キャリアマネジメント: 自分のキャリアを管理でき、必要となる専門知識を見通し、継続して学習できる。
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院生ポートフォリオGC(Gantt Chart)

 

 システムを創成するプロフェッショナルな研究者・技術者を目指して、大学院在学中の履修計画を表すシート(ガントチャート)です。時間的間隔をもったグラフの上に棒線で、4つの観点からの履修計画をそれぞれ示し、時間管理と実績をそのつど記入します。世界で活躍しリーダーシップをとる研究者・技術者になるためには、大学院の在学期間は決して長くはありません。在学期間に効率よく履修できるように、指導教員とともに適切な履修計画の立案を促します。

  • コースワーク
  • リサーチワーク
  • 国際性
  • 社会性
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